読めなくていい?アメリカ大統領のサイン

自分の署名を作りたい、デザインしたいと思っている方は、他人はどのような署名(サイン)を使用しているのか気になるのではないでしょうか?また、それほどサインに興味がない方でも、著名な・有名な方のサインを少しみてみると、署名(サイン)のデザインに興味が出てくるかもしれません。そういった方たちへの情報提供として、このブログでは「Sign of famous people」というシリーズとして著名な・有名な人物の署名(サイン)をご紹介していきたいと思います。

今回「アメリカ大統領のサイン」をご紹介いたします。

先ずはアメリカ合衆国初代大統領(任期1789年4月30日~1797年3月4日)ジョージ・ワシントンのサインです。

読めなくはないですが可読性は低いです。いくつかの記号を組み合わせたデザインに見えます。任期が1789年からということですから、この当時にこのようなサインの感覚が一般的にもあったのでしょうか。現在からみるとサインというよりは記号を組み合わせたデザインに近い印象です。

第16代アメリカ大統領(任期1861年3月4日~1865年4月15日)エイブラハム・リンカーンのサインです。

リンカーンはご存知の通り「人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意することである」と民主主義の基礎を主張した大統領です。だからその人の意思が現れたサインは力強さと正義感を感じます。可読性が高く、また信頼が持てるサインです。

次は第40代アメリカ大統領(任期1981年1月20日~1989年1月20日)ロナルド・ウィルソン・レーガンのサインです。

「R」の頭文字に特徴があります。それ以外は普通にサインペンで名前を書いたような感じに見えます。全体的に見ると2個の「R」 が個性や特徴を表していてサインとしてシンプルに成立している印象です。可読性が高く、誰が見てもロナルド・レーガンと読むことができます。

続いては第44代アメリカ大統領バラク・オバマのサインです。

こちらは「B」と「O」の文字が象徴的で、頭文字以外は可読性が低く、多くの人は読むことはできません。このサインにはしっかりとサインとして意識されて名前を書いた自署です。よく見ると署名(サイン)のデザインは読むことができなくても良い。ということがわかります。

続いては現在の第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプのサインです。

こちらは凄く独特な印象を持っていますね。形から感じるのはノイズとかウェーブとかの印象です。可読性は低く読むことはできません。ただドナルド・トランプのサインと知ることでなんとなく読むことはできます。どこか性格が表れているようにも見受けられるサインです。

そして最後に第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディのサインをご紹介します。

先ずはジョン・F・ケネディのサインだと聞いて見ればわからないことはないですね。名前を聞かされていれば読むこともできます。ただし誰のサインなのかわからないで見た場合には、ジョン・F・ケネディと読める人は日本人には少ないのではないでしょうか?最後の「Y」の跳ね上がっているラインは個性的でご自分を主張していて良いです。

6人の大統領を特別な意味があって選んだわけではありませんが、アメリカ歴代の大統領のサインを見ると、それぞれに背景があり歴史があり個性がありますからサインを見ることでそれぞれの人柄のようなものを感じるのではないでしょうか?

「サインは人なり」ともいいますし「サインはその人の心を表す」ともいわれます。サインのデザインや筆跡から本人の個性や特徴を感じる、そんなサインデザインはよくできていると言えます。

豆知識|大統領が署名に使ったペンはどうなる?

大統領は署名に何本ものペンを取り替えてサインするそうです。この署名セレモニーに参加した議員・支援者・関係者には、大統領の署名ペンがプレゼントされる。大統領の歴史的な文書への署名に使われたペンは、手柄の象徴になっています。

過去最大の本数のペンを使用したのは、リンドン・B・ジョンソン元大統領。1964 年の Civil Rights Act(公民権法)の調印式に 75 本以上のペンを使った。

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