サインに宿るあなたの心

世の中には「型・カタ」というものを通じて、理解を得たり、人と人の心を結ぶことがあります。

例えば、武道の空手という競技には「型・カタ」があります。
空手は「礼」の心を基礎として教える「礼節」を重んじる競技です。
空手の型を通じて肉体だけではなく、心身の整理も兼ねて精神面も鍛え上げることを目的としています。


空手の型を覚えることは基本的な技や姿勢を身につけることを目的としていますが、空手の型を身につけることで心身ともに鍛えられ心の底から自信がつくものではないでしょうか。

同じく剣道や柔道にも「型・カタ」があります。
これも同じく型を通じて肉体だけではなく、心身や精神面も鍛え上げることを目的としているのだと思います。
また「型・カタ」をしっかりと身に付けることではじめて、高度な応用や個性の発揮が可能になるということだと思います。

武道や武術の世界でなく茶道でも茶を点てる点前やお茶をいただくときの約束事を「型・カタ」といいます。
茶道はそうした「型・カタ」を通して「わび・さび」という精神文化を生み出しました。茶道では稽古を通して心を学ぶそうです。
要するに茶道でも「型・カタ」を通して心を磨き、心身を鍛錬して、深い想いに心を巡らせることができるようになることが目的のひとつなのでしょう。
自然と自信も身に付くものだと思います。

武道も茶道も型を理屈として頭で覚えるのではなく、何度も繰り返し身体に覚え込ませ身につけることで心身を養う目的があります。
日本の古来からある武道や剣道、柔道、茶道などの「◯道」には「型・カタ」というものがあり、それが文化を作り出しています。

「型・カタ」について辞書で調べると、「伝統や習慣として決まった形式」という意味が出てきます。さらに「伝統」を深く調べると、「信仰・風習・制度・思想・学問・芸術などの様々な分野において、古くからのしきたり・様式・傾向・血筋などの有形無形の系統を受け伝えること」と書いてあります。また「習慣」を調べると「日常の決まりきった行いのこと」と書いてあります。

以上のことから「伝統」や「習慣」を「型・カタ」としてとらえると良いと思います。
そこで本題のサインの話になりますが日本社会の中では「サインをする」という行為は、印鑑というモノを所有すること、またそのモノを使用した「印」が効力を発揮する仕組みが主流です。

サインイメージ

サイン(署名する)という行為にはモノの所有はありません。サイン(署名する)という行為には、武道や茶道などと同じようにサインという「型・カタ」を身につけることで、いつでもどこでもペンと紙さえあればサインすることができます。つまりサインとは「型・カタ」なんですね。
基本的にサインを習得していることで武道や茶道と同じように心身や精神面にも自信がもてるものだと思います。

サインでの「型・カタ」とは文字の形のことだと思います。
「型・カタ」ですから、サインを求められた時に身体に覚え込ませ習得されたサインから文字を通して、相手に心が伝わることがあります。
社会人となりクレジットカードで買い物をしたり、宿泊の際など、その「型・カタ」を記すわけです。
その「型・カタ」はあなた自身を証明するものでありますし、記したサインからあなたの心が伝わるというものなのです。そしてそれはあなた自身の名前なのです。

つまりサインには心が宿っているといえるでしょう。

武道や茶道などで身に付けた「型・カタ」が実践で発揮されるように、社会生活でサインの「型・カタ」はとても重要な意味を持つと思います。
武道や茶道を稽古したり、学んだりするように、自分の名前の「型・カタ」を習得しているということはとても素敵な「習得」を持っていることなのだと思います。
芸能人やアーティストだけではなく、一般の方々もサインという「型・カタ」を習得し、求められた時に自分自身の心を記すことができることはとても大切なことなのではないでしょうか?

話は長くなりましたが、以上は私が武道や茶道などの「型・カタ」とサインを関連させ、考え思い感じ取ったことです。
武道をマスターすることも、茶道を通してわびさびを学ぶこともとても豊かな人生に繋がることだと思いますが、サインをひとつ作り習得することもとても心が豊かになることにつながることに思えます。

また武道も茶道も「型・カタ」を通じて己の心を見つめ直す作業があると思うのですが、サインをする(署名する)ということも自分自身の心を見つめ直す良い機会なのではないでしょうか。社会生活の中でサインをする機会に恵まれた時に、ここはひとつ「一瞬、己の心を見つめ直す機会」だと思って、サインをしていただけましたら良い始まりがあるのではないでしょうか。

このブログを読んだ人の社会生活と精神の充実を願っています。

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